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2005年 8月2日
商業施設新聞 外食ベンチャー動向
「快適空間にこだわった事業戦略を展開」
複合カフェ「エアーズカフェ」を全国に展開するMエアーズネット(千葉市美浜区中瀬二―六ワールドビジネスガーデン マリブウエスト二〇階、∴〇四三―二一三―七五三一)は、一号店オープン以来、一カ月に一店舗のペースで、着実に店舗数を増やしている。二〇〇四年一〇月には、三〇店舗を突破。ブランドの認知度も広がっており、リピーター率七、八割を達成している。現在三五店舗を展開しているが、今後は、中小商圏を中心に出店し、三年後には二三〇店舗を目指す。

 エアーズカフェは、コンセプト「お客様の身近に、快適な時間を消費できる場を広く提供する」の通り、快適空間の創造にこだわる。店内は、間接照明の柔らかな光と、ジャズやクラシックのBGMで落ち着いた雰囲気。何より、静かであることが特徴だ。浦安店の阿部店長が「お客様が豊かな時間を過ごすことができるよう、静かな空間を保つサービスを心がけています」と語るように、店舗設備、サービス面でも顧客に快適な空間を提供するために注力している。

 ひとりで来店する客が多く、二〇〜三〇歳代が主な来客層であるため、メインコンテンツは、コミック、インターネット、オンラインゲームの三本柱で構成。同業他社で導入されている「テレビゲーム」は設置していない。テレビゲームを導入すると、一八歳未満の客が増加するからだ。未成年客にこだわるのは、同社のコアターゲットが求める店の雰囲気を大切にするためでもあるが、顧客に「安心と安全」を提供するためでもある。

 同社は、日本複合カフェ協会がガイドラインを制定する前から、一八歳未満のアダルトサイトの接続禁止、午後一〇時から午前四時まで入店禁止などを全面に打ち出してきた。また、個人情報の取り扱いについての同社の方針も店頭で発信しており、安心・安全を追求している。なお、オンラインゲームは、使用する際にクレジットカード決済が必要であることから(クレジットカードの利用には、一八歳以上の年齢の制限があり、未成年客には当たらないため)導入している。

 店舗形態は、一六五・以下の小型店と一六五〜三三〇・の中型店、四九五・以上の大型店に分類される。同社のモデル店である千葉県の浦安店は、店舗面積204・のカジュアルをコンセプトにした中型店で、浦安駅から徒歩一分の好立地。二フロアからなり、一階部分はカウンターとドリンクコーナー、雑誌・新刊コミックコーナー、シングル席とイベント席。二階部分は、コミックコーナーとドリンココーナー、シングル席とマッサージ席で構成されている。ロードサイド型の大型店は、ラグジュアリーがコンセプト。女性専用ゾーンやリクライニング席、家族連れに対応したグループ席などテーマ別に席を選ぶことができる。小型店は初期型の店舗であるため、今後は、中型店と大型店で出店を進めていく予定。

 同社は、二〇〇一年の一号店オープン当時から女性客が多く、男女比は、七対三ほど。現在、複合カフェ業界は新規顧客獲得のため、美容施設など女性向けコンテンツの導入を進めている店舗が多く見られるようになった。同社取締役の広瀬店舗運営本部長は、「新コンテンツを導入すれば、売上げや客数の増加は見込めるでしょうが、導入する予定はありません。美容施設やアミューズメント施設は、快適性を提供する手段ではないと考えています。当社は、コンセプトを大事にして、他社との差別化を図ります」と、顧客ありきの姿勢を大切にしていることをうかがわせた。
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